Ⅳ 発行のサイクル
企画立案から配布まで
①企画立案
新聞を作るとき最初にすることは、企画を立てることです。編集長はもちろん、各編集者は編集会議に提案できるよう企画を考えます。編集部で決めた編集方針――だれのために、何を目的に、何に重点を置いて発行するのか――に沿って考えましょう。
②編集会議
みんなの英知と行動力を結集できる集団編集態勢が、話題豊富な紙面づくりの秘訣です。
編集会議では、まず前号の合評から始めます。読者の反響、話題になっているのはどの記事か、読者ニ一ズをよくつかみましょう。世の中の動き、読者の暮らしや仕事とともに、団体の定例会議や行事などのスケジュールも念頭に入れながら話し合い、具体的に特集や連載の企画を立てます。
企画が決まったら、編集部で記事ごとの担当を決めます。
③原稿依頼、取材・執筆
企画に基づき、紙面の出来上がりイメージをラフスケッチ、仮割付けで描きましょう。
仮割付けに基づき、記事量を決め、原稿依頼、取材・執筆へと進みます。
原稿依頼では、テーマ、記事の量(○字詰め×○行)、必要に応じて写真や図表、締切りを明確に伝え、記載する肩書きも確認しましょう。
④集稿、編集、製版、校正
依頼原稿は受け取った時点で読み、修正などが必要な場合、執筆者に承諾を得ておきます。
原稿が集まったら編集作業(修正、見出し付け、最終割付)、製版、校正へと進みます。校正では、人名などの固有名詞、数字などはとくに念入りに確認しましょう。
⑤印刷、配布、読者の反響把握
できあがった新聞を読者に早く届けるために、印刷・配布への協力を読者にも呼びかけてはどうでしょう。読者のなかにも「配布なら」という人がいるでしょう。配布後は読者の反響をつかみ、次号に生かしましょう。