新聞作り入門<レイアウト実技編>Ⅲレイアウトの方法

ブロック編集のレイアウト例
ブロック編集のレイアウト例

Ⅲ レイアウトの方法

 

2 企画ものにはブロック編集
 

①すべての記事をハコもので
 ブロック編集とは、それぞれの記事を四角形のタタミやカコミにまとめ、1面全部の記事をハコもの扱いするレイアウト技法です。1つの記事がケイで囲まれ1カ所に固まっているので、読者は読みたい記事がすぐに見つけられ、どこに読み進むか迷うことはありません。それぞれのハコものが独立王国で、見出しの位置も自由自在です。
 ニュース記事中心の日刊紙などは「押さえて流す」レイアウトがふさわしいですが、多彩な切り口で展開してじっくり読んでもらう企画ものの紙面には、ブロック編集が向いています。
 商業紙でも、文化面、書評、オピニオン欄(意見発表欄)、特集などはブロック編集になっています。機関紙・広報紙でも、1面は押さえて流し、2面はブロック編集と区別する紙面があります。

②ブロック編集の方法
 ブロック編集の最も簡単なやり方は、まず紙面全体を縦3つ、横3つに分割し、9個のブロックにします。このブロックに基づいて大きさと形を決めます。
 同じ形、同じ大きさのハコものの並列ではどの記事も目立たなくなってしまうので、大きさや縦長・横長と変化をもたせましょう。割りつけのパターンを事前に作っておくと役立ちます。
 ケイ線は同じ場所に2本重ならないようにします。ケイ線の種類は、記事よっては太い飾りケイを使って多彩にします。
 また、ニュース面には段ケイが引いてありますが、ブロック編集の面はすべてハコものですから段ケイを入れません。