レイアウトの決め手「回り込み」設定の使い分け

縦書き新聞の本文は2段以上の見出しなどにあたると右下へ流すれる
縦書き新聞の本文は2段以上の見出しなどにあたると右下へ流すれる

見出しを飛び越してしまう

 

Q 流し記事のレイアウトがうまくいきません。テキストが見出しを飛び越してしまいます。

 

 見出しや写真などオブジェクト(浮遊物)の〔回り込み〕の設定によって、レイアウトは変わってしまいます。設定の使い分けが理解できていれば、さまざまなレイアウトの紙面を作成できます。

 左のような新聞のように、縦書き本文は右上から流れてきて、2段以上の見出しや罫線、写真などに当たると1段下の右端に読み進まなければなりません。

 

回り込みパターンで「改段」を選ぶ
回り込みパターンで「改段」を選ぶ

 

「改段」設定でぶつかったら右下へ

 

 「憲法第9条守って世界平和に貢献しよう」の見出しのコラム枠を選択し、右クリック→〔コラム枠属性〕→ダイアログの〔回り込み〕タブで回り込みパターンが〔改段〕に設定してあります。

 同じように「原発『フェードアウト』は今すぐ 自然エネルギーへ転換を」の見出しも〔改段〕に設定してあります。

初期設定では「上下配置」になっている
初期設定では「上下配置」になっている

 

 ところが、コラム枠を作成したとき初期設定では、本文が見出しを飛び越して読み進む〔上下配置〕に設定されているので注意してください。

「上下配置」では見出しを飛び越してしまい読者は迷う
「上下配置」では見出しを飛び越してしまい読者は迷う

 

「上下配置」で飛び越し

 回り込みパターンが〔上下配置〕のままでは、左の紙面のように本文が見出しなどのオブジェクトを飛び越してしまいます。これでは、読者はどう読み進むのかと迷ってしまいます。

左上と右下のハコモノの中の本文は見出しを飛び越して読む
左上と右下のハコモノの中の本文は見出しを飛び越して読む

 

ハコモノの中は「上下配置」

 それとは反対に、「テキスト新聞」左上のタタミ記事と右下のカコミ記事の中は「渡し組み」という手法で、見出しが中央にあって記事が見出しを飛び越して進んでいます。この場合、「回り込み」パターンは〔上下配置〕の設定のままでいいのです。

 

「改段」と「上下配置」を使いこなす

 このように、新聞を作成するときの「回り込み」パターンは、ハコモノの中では〔上下配置〕に、上から下に流していく本筋の記事は〔改段〕に設定しなければなりません。この2つを使い分けることができれば、ほぼ問題なくレイアウトできます。