新聞作り入門<レイアウト実技編>Ⅲレイアウトの方法

Ⅲ レイアウトの方法

 

5 読みやすくするための注意事項

  自然に読めるレイアウト

 読みやすくするために、次にあげるレイアウトの注意事項も知っておきましょう。

 

 

 

<右図参照>

 

①別れ別れ
 3段大見出しに該当する記事が1段だけで、あとは別の1段見出しの記事が流れているのは不自然です。どちらの見出しかわかりません。見出し・記事・写真が1つにかたまっていることが読みやすさの大切な要素です。

<左図参照>

②同じ大きさ・形
 1つの面の中に同じ大きさ、同じ形の見出しや写真、ハコものがあったら、どちらも目立たなくなってしまいます。
③横並び
 同じ大きさの見出しが同じ段に並ぶのも、お互いを目立たなくしてしまいます。同じ長さのケイが同じ段にある(④門構え/図に表示していない)のも同様です。
⑤エントツ
 タテ位置の見出しの真下にまた見出しがタテに並ぶと、2つの見出しがつながって1本に見えてしまいます。これでは見出しとしての機能が果たせません。
⑥ハラ切り
 紙面の中央部で段間が左右の端まで通ってしまうと紙面が上下に2分された感じです。下の2段や3段が1つの塊なら許されます。
⑦端から端
 1つの記事が右端から左端まで流れていたら読むのに疲れます。上段の左端から下段の右端に降りるのは離れすぎてしまいます。タテ型新聞は、ケイ線で押さえて記事をタテ長に配置するのが基本です。
⑧しりもち
 読者の視線を引きつける写真や2段以上の見出しは、最下段に置かないようにします。重要な情報は紙面の上部に置きます。